世響太鼓功 酒井の太鼓 (1997)
徳川家康の青年時代の事蹟を記した「三河後風土記」に取材して、家康が武田家と戦った時の逸話を描いた作品。九代目團十郎によって代表される明治歌舞伎の典型ともいえるもので「新歌舞伎十八番」にも選ばれている。酒井が酔態にまぎらせて主君・家康を諌めるところから、見せ場の櫓の太鼓を打つクライマックスに至るまで、従来の歌舞伎手法を生かしながら役者の個性を発揮できるように工夫されている作品である。
徳川家康の青年時代の事蹟を記した「三河後風土記」に取材して、家康が武田家と戦った時の逸話を描いた作品。九代目團十郎によって代表される明治歌舞伎の典型ともいえるもので「新歌舞伎十八番」にも選ばれている。酒井が酔態にまぎらせて主君・家康を諌めるところから、見せ場の櫓の太鼓を打つクライマックスに至るまで、従来の歌舞伎手法を生かしながら役者の個性を発揮できるように工夫されている作品である。