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光州5・18 (2007)

『木浦は港だ』(2004)、『第7鉱区』(2011)のキム・ジフン監督が、韓国近代史最大のタブーとされてきた“光州事件”を韓国映画史上初めて真正面から扱い、2007年に発表した衝撃の感動作。民主化を要求する学生デモへの軍による無差別発砲で多数の犠牲者を出した歴史的悲劇を100億ウォン(約12億円)の製作費をかけて描いた超大作で、韓国では730万人を動員し、年間興行成績第2位となる大ヒットを記録した。原題は戒厳軍の作戦名だった「華麗なる休暇」。第1回大韓民国映画演技大賞でナ・ムニが助演女優賞を受賞した。1980年、韓国・光州市。タクシー運転手の青年ミヌは、両親を早くに亡くし、高校生の弟ジヌの親代わりとなって懸命に面倒を見てきた。そんなミヌは、ジヌと同じ教会に通う看護師のシネに秘かな想いを寄せていた。5月18日、ミヌは、ジヌを交えた3人で映画を観に行くことになった。彼らが映画館でコメディ映画を楽しんでいた外では、学生の民主化デモ隊と戒厳軍の衝突が勃発していた…。やがて、その騒乱は映画館にも及び、ミヌたち3人もこの悲劇に巻き込まれていく。ミヌは政治には関心がなかったが親しい者たちが虐殺される姿を目の当たりにし、市民軍に参加するが…。