バンカケ〜警視庁自動車警ら隊 (2023)
≪バンカケ≫とは職務質問を意味する警察業界の隠語。自動車警ら隊(自ら隊)は街をパトロールして、不審なことがあればバンカケで隠れた犯罪を見つけ出し、事件を未然に防ぐプロ集団だ。階堂昇(上川隆也)は警視庁第一自ら隊のベテラン隊員で、卓越した洞察力の持ち主でもあった。A級ライセンスを持つ新人隊員・岸谷涼子(足立梨花)はコンビを組んで以来、その能力を日々目の当たりにし、尊敬しつつも、やや不可思議な印象を持っていた。階堂は過去にさまざまな業務を経験したなどの噂がある、公私共に謎の多い男だった。 ある夜、階堂が目を付けた挙動不審な男が、空き巣に入ろうとした高輪の一軒家で遺体を見つけたと自供。現場へ向かうと、銃殺された家主がソファで絶命していた。金庫も空っぽで強盗殺人と見られる。さらに同じ夜、今度は神田のスーパーで強盗事件が発生し、階堂と涼子が臨場する。店長の清水健司曰く、夜11時頃ナイフを持った男2人が現れ、売上金200万円を奪いバイクで逃走したというのだが……。 “越権行為”と言われながら捜査を続ける階堂たち。やがて「自ら隊」の彼らだからこそ、二つの事件の関連が徐々に見えてくるのだった――。