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関東おんな悪名 (1969)

江島一家二代目を襲名した江島美樹は大阪にやって来た。その頃、あくどい東西会の千田兄弟に絶縁状を叩きつけたことから島田が殺された。その日、東西会の五十嵐が、刑期を終えて出所した。美樹は通夜の席で島田組の再興を誓った。ところが、千田兄弟は島田の負債八百万円の期限切れをたてに家屋敷までも差押えにかかった。美樹はその話をつけるために東西会を訪ねたが、だまって帰す千田ではなかった。ライフル銃を発射しながら迫る一味から、美樹を救ったのは、九州からやって来た仁侠男荒巻だった。荒巻が一味相手に鉄腕をふるったことから、千田組の策略は一層悪辣になった。そして、千田にそそのかされた島田組の子分が荒馬親分の縄張りを荒した。この一件は、美樹に指をつめさせた。五十嵐は、度を重ねる千田兄弟の行為をたしなめたが効果はなかった。それどころか、千田に射たれ重傷を負う始末だった。やがて、美樹が短刀を構えて東西会に乗込んだ。五十嵐は仁侠の義理からひん死の身を美樹に向けなければならなかった。五十嵐を倒した美樹に千田たちの銃が火を吐いた。しかし、美樹の短刀は次々と子分を倒し、やがて千田の悪運もつきた。五十嵐は、美樹の活躍を見とどけると世を去った。