清らかな山々 (2022)
主人公のジャンム・シェルパは、ヒマラヤで山岳ガイドを務める。兄は世界的な登山家のミンマ・シェルパ。世界第2の高峰、K2に史上初の冬季登頂を果たし、ネパール中が彼の偉業を讃えた。その頃、コロナウイルス感染症の影響で観光客が入国できなくなり、ジャンムたちの生活は激変。観光客がいなくなったヒマラヤで彼女たちが始めたのは、清掃活動だった。エベレストへの山岳ガイドを務める兄に同行し、下山途中でごゴミを回収するという計画だ。キャンプや休憩スポットには、登山者が置き去りにしたゴミが大量に放置されている。パックパック一杯にゴミを詰め込んで下山する。ヒマラヤの美しい山嶺と大量のゴミ。登山家のモラルが問われる作品だ。